ネットから発注したエアコンが届く
交換エアコンはどんな物でも良いというわけではなく、まず第一に電源が200V製品であること。この条件でkakaku.comから検索するとヒットは少ない。で、選んだのは住宅設備用として販売されている日立のRAS-AJ28Z2である。
その他関連資材を調達する
取付け関連資材はお値段も高くないので近場で購入した。
防振ゴムを貼付
今回の室外機に関しては、振動のほどが分からなかったので念のため最初から防振ゴムを貼付した。1枚を半分にカットし、貼り付けた。
室内機据付け板の水平をだす
これも念のため水準器を引っ張り出して板の上部に載せてみた。故障した旧ナショナル機と据付け板厚みを比べると大変薄くなっている。現在の製品はどこも薄くなってるのかな。
配管曲げ加工用ポリ芯
この程度の配管曲げなら潰すこともなかろうが物は試しといっぺんポリ芯を入れて曲げて見ることにした。と、いってもポリ芯を調達してるわけではなく、何か流用できるものはないかと思案です。思いついたのが同軸ケーブルだ。うまく寸法が合うことを祈りつつ外皮を剥いで入れてみるとぴったんこじゃん。2分管には5C2Vの外皮を剥いだものが合い、3分管には7C2Vの外皮を剥いだもの(若しくは5C2Vそのまま。ただし外皮があると固さに難があるかもしれないな。)がぴったりと合います。昔の廃品流用となりました。
室内機取付け用作業台
配管の接続が背面接続(向かって室内機の左側から配管を外へ出す場合)だと作業が面倒くさいがこうしないと室外機の配管取付けバルブ側とが室外で位置が合わないのだ。据付説明書には上部を引っ掛けてから下部に物をかませて作業スペースを作るとなっているが自分で取付ける場合は広くスペースが確保できる方が有難い。よって脚立にコンパネを縛り付けて作業台にした。これまた、脚立の高さと据付けの高さがぴったんこで言うことなしだ。これで余裕の作業スペースが確保できた。以前は台数が多かったので専用の置台を角材で作ったけどとっくに処分してありません。
室内機背面での配管接続完了
室内機背面での配管接続が完了したところです。これもぴったしにカットし、フレア加工を行う。で、保温材のテーピングはペアチューブ側と室内機側の保温材の長さをうまく合わせて両側からつき合わせた状態でテーピングする。こうするとかさ張ることなく裏面への治まりもよい。この説明は故障した以前のナショナル製据付け説明書に記載があった。もちろん外気に触れないよう保温材の隙間はないことが肝要だ。
室外機との接続完了
ご覧のとおり隠蔽配管をやっているので配管は室外機のすぐ後ろに出てきます。ペアチューブは余分に引き出しバルブに合わせてカットし、フレア加工します。フレアナットの締め付けは、いきなりレンチで回すのではなくフレアの中心を合わせ、あたりを確認しながら手締めで回らなくなるまで締め付け、最後のみレンチを使うようにしている。据付け説明書にもそのように記載が有る。
真空引き
以前の取付けでは冷媒利用でエアパージを行ったが、今回は据付説明書にも記載のとおり真空ポンプ引きでエアパージを行う。10分ほどポンプを稼働させ、その後60分程度様子をみた。ゲージは-0.1MPaに張り付いたままで変化なし。この程度で十分だろうと説明書どおりにガスを開放する。で、ガス漏れも念のためチェックすることにし、これは原始的ではあるがある意味目で見え確実(?)な石鹸水をフレア接続部分に筆で塗布してシャボン玉ができないかじっくり観察する。すべてOKでチェック後は念入りに水洗いし、エアダスターで水気を吹き飛ばしておく。
取付け完了した室内機
室内機の取付け完了写真です。この時点ではすでに動作しており冷たい風を吐き出しています。いつもながらこういった工作物は最初の電源ON時がわくわくひやひやものであるが動作すると汗も吹っ飛ぶわ。特に夏場のエアコン据付けは動作とともに冷風にありつけるのでほっと一服できる。据付けの板厚が薄いためか下部のロックがあまく外れやすいので金具のロック部分を両側とも指で上方へチョイと押し曲げるとパチンと気持ちよくロックだ。
ポリ芯曲げテスト
取付が終わってから、切れ端の冷媒管(銅パイプ)にポリ芯(同軸芯流用)を入れて曲げてみた。保温材のないまま手でグイッと90°に曲げてみたがパイプは潰れませんでした。ここまで曲げるとポリ芯が抜けなくなるので少し戻してやることで抜くことができる。これほど効果があるなら次は調達するかな。
見栄えよく配管をカバーする
故障した以前のナショナルエオリアは、室外配管カバーとして当時専用品のフレキシブルブーツを取付けていた(耐候性はいまいちであった)が日立は専用品がないので化粧カバーを加工して付けてみた。家庭用でも手間暇掛けてここまで出来るのが自前の良さです。
手頃なフレアリングツールを...
今回は借用もできず購入することになるが、しまっておくほうが多いのでケース付きで値段的にも手頃なものを選定した。これはやっぱり必需品になります。やはりネットからですが意外と近場にあり「神戸プラス工具」から購入することができた。
せっかくだからツーステージタイプ真空ポンプにする
ネットでチマチマ揃えるのは手間なんでツーステージタイプのセットものが「家電サービスツールショップ」にあったのでこれはラッキーと発注した。
まあ、工具類の出費がエアコン1台分程度かかっちゃいましたが、そのうち他のエアコンも故障するかもだし、趣味のお遊びということで一件落着だ。
2014年、さらにもう1台取付 SRK40TR2W
2014年、エアコンのなかった和室に急遽エアコンを取付けることになった。で、今回もネットから注文ですが、メーカーは重工さんにした。日立のリモコンは、表側に冷房から除湿、暖房までそれぞれのボタンが近接並んでついておりそれが電源のオンオフを兼ねているんでどうもよろしくない。間違って押しちゃうんですよ。私の場合、表側は電源ON-OFFだけで良いんです。というわけで選定したのが平成元年に購入以来の重工製ビーバーちゃんです。電圧は型番が示すとおり200V機であります。
コンセント移動
コンセントは新築時に用意してはいたが、実際にエアコンを取付けるとなると鉄骨柱との関係でその位置が非常にまずい。というわけで、コンセントを右側に移動させます。元の穴はエアコンで隠れてしまいますので見栄えもOKです。〔要ライセンス〕
ペアコイル配管中
ペアコイルを配管しています。
ペアコイル20m巻調達
ペアコイルは割安な20m巻を調達した。当然のこと15m以上残りますが次回購入しないでOKなんで保存しておく。
ドレン用パイプは断熱仕様とすべし
冷房時のドレン水は温度が低く、断熱なしではかならずといってよい程空気中の水分が結露しパイプ表面に水滴が着くこととなる。なのでパナソニック製の超高級?断熱管20m巻を調達した。ここでうっかりと買物忘れがありました。内径が14mmなんで室内機のドレンパイプ外径と合いません。後からカフスだけ調達することになった。
室内側フレア加工完了
室内側冷媒管のフレア加工が終わりました。ナットは室内機配管にセットしてある物をフレア加工前に通しておきます。当たり前だが後からは通りません。
フレア接続完了
室内機とのフレア接続が終わりました。作業スペースは、ほどよい段ボールの小箱を室内機下部と壁面にかませて確保する。
室外機側フレア加工中
室外機側のフレア加工中です。バリ取り工程から室内側も室外側も配管にゴミを入れないようにパイプ切断口はかならず下向きでやります。
真空引きを行う
配管接続も完了し、いよいよ真空引きとなります。早いもんで前回作業から4年ぶりだな。
設置台をモルタルで固定
今回の設置台は割高ではあったがコンクリート製を調達しております。なのでレベルを出すのと兼ねてモルタルで固定してやります。自分でやるからには部材も含めてクオリティを追求しておこう。
ビーバーエアコン取付け完了です
やっと取付が完了しました。しっかりと冷風を送り出してくれます。