まずは受信のために伝搬ルートを確認
岡山局からの伝搬ルートを地図上で見るとこんな感じであります。若干加古川北部あたりで低い山を越えるもののそれ以外は障害になりそうな高い山もなく、半分以上は海の上でありますな。
どど〜んと買いました遠距離受信用アンテナ
アンテナは電波の入口なので、まずはアンテナで利得を稼がないことにはどうしようもない。ここはどど〜んと奮発してマスプロ製の共同受信用であるLSL27Gを購入する。13ch〜44ch用に設計されており耐久性に優れた製品である。こういうことをやる場合はあっさりとオールチャネル用アンテナは除外し、少しでもローバンド(地デジ)帯域でゲインの稼げるものにします。さて、お値段は家庭用に比べると倍以上しますが永年使用するには価値が有りそうです。ネット通販で購入しましたが2万円弱で買えました。
テスト用に仮設で取付
現用中である錆びた32mmマストに取付けたところです。やはり受信できるのを確認してから鋼管柱を注文することにしました。このアンテナはマスト径60mmまで可能なのでゆくゆくは大口径マストに取付け予定だ。上部は三木中継局向けの20素子アンテナですが比較するとご覧のとおりLSL27Gはでっかいですな。
超古物ブースター
これは40年来使用の超古物ナショナル製UHFブースターです。電源はAC14.5Vで同軸にのせて送っています。テレビを見る限りにおいては何不自由しないのでいまだ現役で使っておりました。型番は、TY-BUM36CSですが、さすがに古物なだけあってネットで検索してもひっかかりません。銘板にNF値の記載がないんでNF値は定かではありませんが実用品には違いないぞ。
ただ、このブースターは同軸接続がF型接栓ではなく直付けタイプのため取り回しが面倒くさい。
仮設取付直後の岡山局受信状況は...
さて、取付後の初視聴状況ですがわくわくしながらチャンネルを合わせると何と一発で岡山局が映りました。特に受信状態が良好なのは30chのKSBです。18ch、20ch、21ch、30ch、32chと難なく映ってしまいました。ただし、この時点でのレベルは42〜51程度で安定性には若干問題を残していた。それでも映ることが実際に判明したため、今後のチューンナップが楽しみとなります。27chのOHKは日と時間によっては視聴できたりできなかったりといったところです。
NHK-G、NHK-Eと関西広域4局、SUNはどうするの
やはり岡山局をできる限り安定的に視聴するには余分な混合器は絶対に避けたい。当地から岡山局方向はうまい具合に三木中継局と20°程度しか違わない同方向に位置し、このLSL27Gで三木中継局6局も視聴できてしまう。水平偏波設置と20°のずれで近距離局ではあるが利得も減衰してレベルは岡山局と同等である。
SUNテレビ(摩耶山)向けは設置していないがなぜか映ってしまう。やっぱり摩耶山1000Wの出力は強力なのか。
ただ、まったく問題がないわけではなく三木中継局の13ch、17ch、そしてSUNの26chは安定度が悪くブロックノイズが出やすいし17chは日によってブラックアウトじゃよ。これはおそらく高松局(NHK1000W、他500W)が13ch、15ch、17chを使用しているためのかぶりではないかと思われる。ここからちょうど三木中継局の延長線上に高松局があるんだな。あ〜あ、良いことがこのchに関しては害になるか。
オークションでブースターを手に入れる
F型接栓タイプのブースターを手に入れるべく探してみたところ、ヤフーオークションにマスプロUA40が出品されていたので落札させてもらった。落札価格は開始価格の700円で私しか入札がなかった。このUA40は、1999年頃のカタログには記載があり、NF値は2〜5dBとなっている。
使用電源がAC100VとAC20〜30Vのどちらかで使用でき、プリアンプ設置時には後者を利用することによりプリアンプへの電源が同時に供給できることから非常にありがたい。まあ、別途電源が必要になりますけどね。消費電力もUHFのみなので4.7Wと省電力だ。せっかく手に入れたブースターですので現在は古物ナショナルブースターからこのUA40に切り替えましたが視聴レベルはさほど変化がありません(無くて当たり前かな)。あらためて超古物ナショナルブースターが優秀だったのかと感心しています。
先般、今どきの家庭用ブースターUB41を別件で使用する機会があり、仕様書に目をやるとNF値は1.5dB以下と良好な数値になっている。
ブースター電源を手に入れる
ブースターの電源を手に入れました。こちらはマスプロではなくDXアンテナ製のPS-311というものですが、残念ながら中古の電源は見当たらなかったので新品送料込み6090円となりました。2010/01/23
TSCテレビせとうち受信
2009年の年末、こんな番組をやってました。
発注しておいたパンザーマストが到着する
アンテナ柱は鋼管柱かパンザーマストにするか迷ったが一人でも扱いやすいパンザーマストにした。地上高はそんなに必要ないのでR14を発注するが受注生産なので納品までには40〜50日待たされる。1月下旬に発注し3月12日にやっと引き取り納品となった。こうやって置いていると家人には“煙突”に見えたようである。一般的にはアンテナ地上高は送信局を見通せるように高くなるほどよい。こちとらはパンザを立てるGLがお山なので自宅のGLの倍以上はあります。よってR14の選択ですので誤解のないように。ただし、高くするほど他局やマルチパスも拾うので自宅のロケーションによりけりだ。
2010/03/12
穴掘り用スコップを購入する
パンザーマストの穴掘りですが普通の剣先スコでは穴が深くなると掘りづらいので土上げも兼ねる穴掘り用スコッップを買いました。金象印穴掘りスコップ4,280円(税込)でした。
穴掘りドリルもどきを作る
120cm掘るとなると穴掘りスコップを使用しても石があったりするとなかなか掘れずにしんどい。このため手でグリグリ回す穴掘り用ドリルもどきを作ってみた。用済みになっていた25mmのコンジットパイプを適当に切断して心棒とハンドルにし、先っちょに刃となる羽根を溶接した。これで土を柔らかくほぐして穴掘りスコップで拾い上げる。
穴掘り完了
とてもじゃないが1日では掘れんので休み3日程度かけて何とか穴掘り完了する。汗べったりになりますな。
パンザーマスト基礎部
掘った穴に型枠を入れて生コンクリートで固め、その中にマスト基礎部分を入れる。少量づつ練っては運びを繰り返すが手持ち運搬では生コンはすっごい重いんでチビチビと小分けして運ぶことになる。パンザとの隙間は垂直をみながら砂を詰め込み、水をぶっかけて締める。垂直は上から水糸に有り合わせの大きめナットをくくり付けて2ヶ所ぶら下げた。天端はもう一度型枠を作って生コンで巻く予定だ。2010/04/10
パンザーマスト基礎部天端
型枠を作り、これまた生コンを流し込んだ。これでやっと土方仕事は終了となりほっとする。体を動かし汗をかくのは健康にも良いとは思うがすぐに腰にくるから要注意だ。
アンテナマスト取付用の側面金具
やっかいなパンザーマストは立ったので後はアンテナの取付けだ。マスト径は40Aにしてコストを抑えたかったが、側面金具の取付穴が小径みたいなので止むなく50Aの選択となる。ここでいう50はマストの内径であって外径は60.5mmとなり、アンテナマストとしては対応するアンテナの取付け金具上からも最大品だ。アンテナマスト及び側面金具ともにネットから注文するがどちらもDXアンテナ製になった。
▼アンテナマスト:MP-200-50,¥15,881円(税込)あかり市場
▼側面取付金具:MW-50Y上下,¥8,505円(税込,送料込)パシフィック通工
側面金具取付用の自在バンド
側面金具をどうやってパンザに取付けるか思案したが、コスト的にも安上がりな自在バンドのボルトに直接止めることにした。追加のナットが必要だな。同じナットが手に入るか気掛かりであったがパンザーマスト発注の電材店に近くの「ねじ」屋さんを紹介され行ってみるとバッチリ同じ物がありました。(写真はすでに追加ナットが付いています。)ほかにも取付方法としては、槍出金具用アームや腕金、継柱金具など使えそうなものはあるようだがもったいないからやめた。
自在バンド:3BD-X-10,¥3,876円(税込,送料込)K-material
パンザーマストにアンテナ取付完了
自在バンドは結構肉厚が有り丈夫なため、パンザーマストの1番上部径100mm程度に縮めるのに苦労する。まあ、それでもようやくアンテナがパンザーマストに取り付いた。
柱上安全帯ツヨロン63D
柱上での作業は、やはり両手が使えないと不便だし安全上もよろしくない。と、いうことで柱上安全帯もネットから手配しておいた。注文先は安かった店舗をさがして何と北海道の業者ですが、製品を作ってるのは隣市でメーカー直送となり、近場なんで何か変な感じ。わたしゃバリバリ本職じゃないんでツヨロン63Dという昔ながらの定番品にした。
アンテナ取付後の岡山および三木局の受信状況
さて、アンテナの地上高は仮設のときよりも3m強高くなり6m70cm位になった。わずか3m強であるが効果はやはり有る。弱かったOHKもかなりレベルが上がってこれなら日時や天候もしくは潮位に左右されずに常時受信もOKだろう。反対に三木中継局のレベルはほとんど変わらず、ブラックアウト気味であった13chと17chのレベルは最低限視聴可能な程度に向上だ。まあ、三木中継局をこのアンテナで受信すること自体がオマケ的ですが...2010/04/29
注意書き
遠距離地デジの弱電波の場合、アンテナ直下でガツーンと可能な限りキャリアレベルを上げて置くのが良い。また、ローカル波のミックスは遠距離波に合わせた減衰を行う必要があります。当たり前ですがブースターは強電波に合わせてゲインを自動的に落としてしまいます。2018/07/24
以前使い残しのS-7CFB
平成6年頃、スーパーバードB号のCS受信に使った残りものの同軸がたんまりあるんでこれも引っ張りだして使用する。
偶然広島局をキャッチ 超DX234km
兵庫から広島局が受信できた。2010年7月7日、偶然家にいてテレビをオンにすると地デジは近場も岡山もまったく受信できない。アナログだと映るのでこれは地デジの伝播変化だなというわけで受信レベルを見ていくと何と軒並みレベルが下がっている。そんな中で映るチャンネルがあるではないか。それが広島局であった。
アップ写真も入れておきます。19chは“広テレ”で、ここまでレベルが上がっています。広島なんか映るんかとちょっと驚いたのが正直なところである。まあ地デジもUHF電波なんでたまにはこんなことがあってもおかしくはない。で、この超DXが一時的に可能となった正体はたぶんラジオダクトだろう。とにかくテレビでこんな超DXを目の当たりにするのは初めだからな。それでも広島局は別に見たくもないんで早くレベル下がってくれないと近畿チャンネルが見れねえよ。
もう1局23chも映りました。この局は広島5で“TSS”と出ている。調べてみるとテレビ新広島らしい。
LSL27Gと三木中継局用20エレをミックスすると
試しに岡山用LSL27Gと三木中継局用の古い20エレをミックスしてみると岡山がガックーンと低下しブラックアウトだ。やはり遠距離局と近場のミックスは近場のゲインを落とさないとだめだな。2010/09/05
13ch
アンテナをパンザーマストに取付後、1年弱となった。現在のアンテナ構成は岡山向けと摩耶山向けアンテナのMIXをブースターに入れている。いろいろとやってはみたがこの状態に落ち着いている。屋内で8分配しており、4月某日昼間の受信レベルがこの状態だ。13chのNHK-Eです。2011/4
近場はいつもこんなもんだが、岡山は日と時間によってやっぱり変化する。それでも27ch以外は受信OKである。
14ch
14chのYTVです。
15ch
15chのABCです。
16ch
16chのMBSです。
17ch
17chのKTVです。
18ch
18chの岡山TSCです。
20ch
20chの岡山RNCです。
21ch
21chの岡山RSKです。
22ch
22chのNHK-Gです。
26ch
26chのSUNです。
27ch
27chの岡山OHKです。状態の良いときでも48位なので悪いときはブラックアウト。仕方ないな。
30ch
30chの岡山KSBです。
32ch
32chの岡山NHK-Gです。
45ch
45chの岡山NHK-Eです。岡山のEテレは確認してなかったのですが受信はOKです。レベル的にはぎりぎりセーフってとこかな。アンテナの設計帯域からは上限1ch分アウトしてますけど。2012/05/15
またしても広島テレビをキャッチ
2015年3月21日(土)14時50分頃、家族がテレビ映らないといいだした。またしても5年前の状況と同じであるのでチャンネルを切り替えて行くとやはり広島テレビが飛び込んで来た。
同じく23chの新広島テレビも視聴できた。まったく電波伝播はおもしろいもんですね。