2005/08/31~09/03
湯でもある「みくりが池温泉」に一度泊まってみたいと思っていたがやっと決行することになった。出発は仕事が終わってからなのでやっぱり夜になりました。23時を過ぎてから出発です。中国道吉川ICから高速へ入り途中眠くなったので北陸道徳光PAで仮眠し、5時を過ぎて再出発する。立山ICを出て立山黒部アルペンルートの富山側起点となる立山駅へは7時前に到着することができた。高速料金はETC夜間割り引きが利いて6000円なり。
駐車場は立山駅前と駅手前、そして川沿いに臨時駐車場があった。駅前駐車場の良いところが数台空いてたのでここに置いた。もちろん無料です。すでにリュックを背負い一目で山行きと思しき出立ちの方が目に入る。皆さんやっぱり早いですね。で、今日の天気ですがこれは高速道を走行中から朝日のお出迎えとなっており下界は晴天です。室堂も良い天気であることを祈りつつ切符売り場へ向かう。(写 真:立山駅)

さて、どこまで乗車券を購入するか迷うところだ。ダムは何回か行ってるのでロープウェーの終点ということで黒部平まで購入することにした。これはJAF割引きを利用して10%OFF。ケーブルカーは7:20発なので待たなくてもすぐに乗れた。運賃は往復だからやっぱり高いかな。まあ、除雪費用とかも入ってるらしいので仕方あるまい。
窓口には、アルペンルートの「見どころガイド&時刻表」が置いてあるのでもらっておこう。
この立山駅は標高475mで、美女平は977mなのでケーブルカーは一気に500m持ち上げてくれることになる。 所要時間はわずかに7分である。

美女平から室堂までは高原バスが運んでくれ、所要時間は50分である。標高は室堂が2450mなのでその差は1500mある。さすがに早朝の室堂はひんやりしてて寒いくらいであった。室堂の天気もどうやらよさそうであり、階段を駆け上がるとそこには素晴らしい立山の眺望が目に飛び込んできたが、きょうは黒部平まで乗り物を堪能することにしたので散策はしばしお預けです。室堂から大観峰まではトロリーバスで所要10分程だ。大観峰の標高が2316mなのでこんどは130m程下ることになる。

トロリーバスの所要時間は約7分です。到着した大観峰からは黒部湖が見える。ダムの堰堤は残念ながら見えませんね。

大観峰駅はご覧のとおり地酒の試飲会を大々的にやっていたので一応味見だけはさせていただきました。

ここから黒部平まではロープウェイのお世話になります。黒部平の標高は1828mです。天気がよかったのでこの標高まで降りてくるとやっぱり暑いな。まあ、写 真を撮ってブラっとするくらいで室堂へ引き返すことにしました。

 

トロリーバスに乗車
大観峰から黒部湖を望む
黒部平での記念写真
黒部平から見た後立山

さて室堂ターミナルへ戻ってきたところで「立山」と彫ってある巨岩と並んで記念写 真となりました。写真は撮れる時に撮っとかないと「しまった」ということになります。
で、わたしたちはきょう明日とここ室堂のみくりが池温泉に連泊するため時間はたっぷりあります。じっくりと立山の魅力を味わってみることにしたい。

まず、お宿を確認しておかないことには何とも落ち着かないのでみくりが池を回ってお宿まで行くことにした。やっと見えてきましたみくりが池、これがそうなんだと納得することに。池の向こうがお宿のみくりが池温泉です。お昼はみくりが池のそばで朝方コンビニで買ったおにぎりを食べた。チェックインは12時なのでまだ少し早いけどこんにちはすることにした。荷物は預かってもらえるのでこれからの散策には好都合です。カウンターのスタッフ曰く「いまからでも雄山縦走できますよ、5時間くらいかな」なんて聞かされると天気もいいのでその気になりそうだったけど、夕べはあんまり寝てないしやっぱりやんぺにした。きょうは近場の血の池からキャンプ場、そして地獄谷を散策することにする。


私たちはエンマ台、血の池、雷鳥平キャンプ場、地獄谷と回って最後に急坂を上がり宿まで戻ってきました。見どころはやっぱり地獄谷でしょうね。あちこちでシュウシュウ、ゴポゴポと噴気を上げておりますわ。遊歩道は写 真のように良く整備されており快適ですがガス臭はかなり強烈です。

   

2005/9/2 さあ、いよいよ今日は雄山山頂を目指します。天気もきのうとあまり変わりなくこれならいうことなし、最高。朝食は7時30分から食堂がOKとなります。山頂での昼食は宿が弁当を用意してくれるので前もって頼んでおいた。出発は8時20分、フロントのスタッフに「いってらっしゃい」と見送られて宿をでた。とりあえず一ノ越を目指して登ることになる。この時期1ケ所だけ登山道に雪渓が残っておりました。やはり何回か休憩をいれないときついです。ベンチがところどころにありますのでお茶でも飲んでのどの渇きを潤すことにします。途中の祠堂をすぎると傾斜は急になり一ノ越はもうすぐです。
一ノ越は山荘とトイレもある大変便利ないっぷくどころでみなさん休まれております。一ノ越の標高は2700mですので250m登ってきたことになります。

さて、一ノ越で休憩をいれるといよいよ山頂を目指すことになります。ここからは岩ばっかの急な登坂になり、ぐっと登山らしい雰囲気が漂ってきます。浮いてる岩もあるのでひっくり返らないように気をつけて登る。手と足の両方を使って登ることになるので思ったよりは楽に登ることができます。
手袋はやっぱりあるほうがいいです。安心して岩に手をかけられますからね。絆創膏はいっつも持ってますけど擦りむかないにこしたことはありません。
同年代以上の方がすいすいと登られているのには驚かされます。


すたこら登るにつれて視界はぐっと開け、室堂からさきほど通 ってきた登山道が眼下に飛び込んできます。
室堂駅とみくりが池のまん中に、一ノ越へ延びる登山道がくっきりと見えます。地獄谷はさすがにハゲてますわ。 いやあ、ほんとに気持ちが良いもんですね。
頂上までは、もうひとふんばりのようです。神社の建物もだんだんと大きく見えてきました。不思議なもんで頂上が近付くともうすぐだということで足が軽快になってきます。

せっかく登ってきたので、3003mの峯本社でお払いをしてもらうことにした。ここで登拝料500円を払います。なんと登拝記念のお札がいただけました。赤い方の札には鈴がついており早速リュックにくっつけました。

鳥居をくぐり石段を登ると3003mのいっちばん高いてっぺんちょへやってきました。黒部側を見ると結構雪がありますわ。で、その道の先客が終わってからお払いを受けました。お神酒も頂戴することができてちょっぴり感激な山頂でしたぞ。

さて、わたしたちはもう少し足を進めてからお昼にすることにし、雄山をあとにしました。つぎは大汝山へと向かいます。尾根伝いに歩きますので足下に注意すれば結構らくちんです。20分もかからないでしょう。大汝山には写 真のような休憩所があります。先客のテーブルが空いたのでここで昼御飯にしました。宿の酢飯とおにぎりを堪能しました。
昼をすませて、出発するころからガスがかなりかかって雲行きがあやしくなってきた。 ここからはお花畑があり、登山者を楽しませてくれる。
富士の折立の手前当たりから雨がぱらぱら落っこちてきた。やべえけどしかたない。


富士の折立手前にあった道標を囲んで記念の写真を撮った。ここからは一気に下って行きます。予定では別 山から別山乗越、雷鳥平と縦走するつもりであったが天候急変で真砂岳手前を左へトラバースして無難な大走りコースから下山することにした。 この大走りコースは稜線からのエスケープに使われるらしく、ちょうどわたしらも雨からのエスケープとなりました。100m程下山すると雨はもうどっかへいっちゃいましたけどね。


途中、雨が功を奏したのかハイマツの間から下方を覗いた時に、なっ何と「雷鳥様」が姿を現したのです。思ってもみなかった偶然の遭遇にびっくりするやら嬉しくなるやらでした。後ろ向きなのがちょっと残念ですが仕方ありますまい。びっくりさせてもいけないのでそっとしておきました。また、この当たりから下はきれいな高山植物が咲いています。


中央写真は雷鳥平キャンプ場から見た立山連峰です。中央が真砂岳で斜左下へと大走りコースになります。まあ、無事に怪我なく下山できておまけに雷鳥にも会えたしよかったわい。
そして、 下山してから宿のお茶何処で飲むミルクはまた格別でおいしゅうございました。

 


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