Fedora bind-9.2.3のIPv6をdisableする

2005.08.07

RedHat9からFedora2にアップデートするとやけにブラウザの反応が鈍くなった。「xxxxxを解釈しています」と考え込んでいる。「遅っせーな、何なのよこれ」と、しばらくはそのままにしていたがやっぱりかったるいので原因究明となった。ネット検索すると有り難いことにやっぱりヒットしてきました。ヒットに感謝です。
こういうことが多々あるので「実運用マシンは慌ててバージョンアップするな」というのが教訓です。

さて、遅くなる原因はBIND9のIPv6が有効になってビルドされていることらしいので、早速IPv6を無効にして置き換えてみることにした。
要するにバイナリパッケージbind-9.2.3-13.rpmを再構築(リビルド)します。

BIND9 IPv6 disable手順
まず元のsrpmファイルをインストールします。

rpm -ivh bind-9.2.3-13.src.rpm

これで/usr/src/redhat/以下にspecファイルやらソースファイルが展開されます。
/usr/src/redhat/SPECSにできたbind.specファイルを修正します。

cd /usr/src/redhat/SPECS
vi bind.spec

specファイルの修正箇所はconfigureオプション部分です。
IPv6がenableになっているのをdisableに書き換えます。修正はわずかこれだけです。

%configure --with-libtool --localstatedir=/var \
--enable-threads \
--disable-ipv6 \
--with-openssl=/usr

修正したspecファイルをもとにrpmファイルを生成します。

rpmbuild -ba /usr/src/redhat/SPECS/bind.spec

これでIPv6が無効になったrpmパッケージが/usr/src/redhat/RPMS/i386/ディレクトリに出来上がります。

-rw-r--r-- 1 root root 2025254 8月 7 22:41 bind-9.2.3-13.i386.rpm
-rw-r--r-- 1 root root 22143 8月 7 22:42 bind-chroot-9.2.3-13.i386.rpm
-rw-r--r-- 1 root root 2709845 8月 7 22:42 bind-debuginfo-9.2.3-13.i386.rpm
-rw-r--r-- 1 root root 914867 8月 7 22:42 bind-devel-9.2.3-13.i386.rpm
-rw-r--r-- 1 root root 561835 8月 7 22:42 bind-libs-9.2.3-13.i386.rpm
-rw-r--r-- 1 root root 143054 8月 7 22:42 bind-utils-9.2.3-13.i386.rpm

あとはインストールするだけですが既存のパッケージがインストールされているはずなので、まずこれらbindに関連するrpmをアンインストールしておかないとだめでした。環境によって違うかもしれませんがつぎのようにアンインストールします。

rpm -e bind-chroot
rpm -e system-config-bind
rpm -e caching-nameserver
rpm -e bind-libs
rpm -e bind-utils
rpm -e bind

まとめて消すには、スペースで区切ります。

rpm -e bind-chroot system-config-bind caching-nameserver bind-libs bind-utils bind

これで再インストール可能となるので生成されたバイナリrpmをまとめてインストールしちゃいましょう。

cd /usr/src/redhat/RPMS/i386
rpm -Uvh *

これで以前(rh9のとき)のようにサクっと反応し快適になりました。


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