野立てで行こう
10kw以上でやるには我が家の屋根では無理です。そんな訳で野立てに決まりだ。
木の伐採
さて、野立てに決めても太陽光発電を設置するにあたっての問題はやはり土地でしょう。田舎といえども平地の良い物が遊んでいるわけではないです。そんな訳で近場の私有林を伐採することにする。株元が直径40~50cmの木となるとチェンソーもそこそこの物でないと間に合いません。前年に買っておいたハスクバーナxp346が大活躍しています。最終モデルなんで排気量も50ccになっており、30年前の国産リョウビ製の骨董品と比べると目が飛び出る程にすばらしい使い心地である。さすがに世界の一流品だけのことはある。
チェンソーの使用頻度としては小径木や枝切りの方が多いんでハスクバーナ135eを多用している。バーサイズが14インチと短い分使い勝手がよい。
業者選び
やはりどこにお願いするか迷いますよね。6月頃からネットで探し初め、最終的にキロワット単価の安い業者と契約を行ったのが11月25日でした。年度内工事完了にぎりぎりセーフといったところです。
太陽光発電の仕様
自分でやる木の伐採が終わるであろう日程的制限から設置面積を逆算するとパネル容量は18kwがいっぱいであった。これだと12m×17m程度の整地でOKとなる。
パネルメーカー:トリナソーラー
パネル容量:18kw (250W × 72枚)
結晶種別:多結晶
パネル設置角度:10度
パネル設置方位:真南
パワーコンディショナー定格出力:16.5kw (5.5kw × 3)
パネルストリング:パワコン1台につき8直列×3並列
基礎:スクリュー杭
設備認定
経済産業省への設備認定は業者まかせでしたが、12月3日付けで認定が下りました。一応これで遅ればせながら36円税抜き20年売電が確定です。
太陽光パネルはトリナソーラー製に決定
パネルも人それぞれにお気に入りがあるようですが、売電中心でやるときはイニシャルコストを下げないと行けません。今や海外製品抜きには考えられないのでコストパフォーマンスの良いトリナソーラー製250W多結晶パネルに決めた。
山林の整地
伐採は何とか10月末頃にはすませることができ、伐採後の整地は近くの土建屋さんにお願いしてやってもらった。12月23,24日の2日間で整地もできた。
基礎工事始まる
3月12日に待望の設置工事が始まった。運良く当日は天気に恵まれ順調に進む。翌2日目はあいにくの小雨となってしまった。埋設配管を済ませてからスクリュー杭の油圧オーガによる打込みが始まる。
架台設置完了
架台設置も完了し、24日からのパネル設置を待つこととなる。
パワーコンディショナー
パワコンはオムロンのKP55Mが3台で16.5KW。
ブレーカーボックス
パワコン3台の出力をブレーカーを入れて連携させます。
メーターボックス
引き込み柱に取付けたメーターボックスで売電メーターが入っています。
2014年4月9日 売電開始
4月9日に売電メーターの取付と連携接続が行われ待望の売電が始まりました。
電圧上昇抑制が発生する
田舎のため消費が少なくおまけに設置場所と柱上トランス間の間隔が電柱2本分あるという逆潮流環境としては最悪といえるため電圧上昇抑制の発生も多い。
パネルとパワコンの出力
たまたま天気の良い日にパワコンの発電出力表示を眺めていると瞬間ではあったが6.1kwを表示した。定格出力が5.5kwなんでここまで出力するんかということと、パネル性能にも現時点では非常に良い評価を与えたい。
拡張めざしてDIYで整地中
さて、現在の16.5kwではやっぱりものたりないんでせめて倍にはしたく、またまた雑木伐採と整地に奮闘しました。出来ることは何でもDIYです。(2014/11/08)
拡張仕様決定です
パネルメーカー:トリナソーラー
パネル容量:19.44kw (270W × 72枚)
結晶種別:単結晶
パネル設置角度:20度
パネル設置方位:真南
パワーコンディショナー定格出力:16.5kw (5.5kw × 3)
パネルストリング:パワコン1台につき8直列×3並列
基礎:スクリュー杭
拡張仕様の違いは、多結晶パネルと単結晶パネルの単価が5,000円程度の違いだったので実際の運用でその違いを見てみたいという思いから単結晶パネルに変更した。また、設置角度を10度から20度に変更する。これで合計33kwの変更認定ということになる。
工事費負担金
新年に入り、20日過ぎに関西電力からの工事費負担金請求が来ました。拡張に合わせてやっと最寄り電柱まで高圧を延長し、トランスを新設する内容になっている。ただし負担金額は思ったより高め、高圧延長はやっぱり負担が重いわ。メーター交換+高圧延長+トランス新設+既存トランス移設+引込み線交換だからね。1月22日に負担金を納め、2月11日には高圧延長工事が完了する。で、既存設備はそのまま運用しているので電圧抑制がなくなるか期待しつつ心配であったが結果は抑制が掛からなくなった。直近トランス様々であるな。拡張分連携後も掛からないように期待しておこうか。
別途屋根設置タイプ進行中
機会があって、別途屋根設置を進めることとなった。最終1月19日に契約を済ませる。設備認定の申請到達日は1月21日となっておりこの時点の運用基準で審査されたとなっている。認定日は2月19日なんでやっぱり1月程度かかったようですな。
屋根設置仕様
パネルメーカー:カナディアンソーラー
パネル容量:16.32kw (255W × 64枚)
結晶種別:多結晶
パネル設置角度:南面5度,北面−5度
パネル設置方位:ほぼ真南
パワーコンディショナー定格出力:16.5kw (5.5kw × 3)
パネルストリング:7直列×3並列,6直列×2並列+5直列×2列,7直列×3並列
認定発電出力:16.1kw
屋根形状が南面と北面なのとパネル過積載ではないんでストリングが許容範囲ではあるが一部アンバランス変則となり小数点2位以下切り捨てで認定は16.1kwになった。こちらは残念なことに平成26年度認定なんで32円/kwです。
架台設置完了
架台設置は、1月31日からであったが今回は初日から雨にたたられ悲惨であった。
パネル設置も完了
架台に続いてパネルの設置も完了した。あとは連携を待つばかりだな。
変更連携完了です
業者から連絡が入り関電さんの計量器手配ができたので3月16日連携とのこと。当日の天気は晴で今日ばかりはほっとした。午前中に既存計量器を盤ごと撤去し、既存よりは若干大きめの盤に交換取付し午後からの連携を待った。14時半頃にキンデンさんが到着となり、1時間強ですべて完了となった。発電容量が増加したため変流器(CT=Current Transformer)が入りました。聞いてはいたがこの変流器の納品に時間を要した模様である。
パネル1枚あたり20Wの差は素晴らしいぞ!!
今回の単結晶パネルは最大出力270Wなので前回の多結晶250Wに比べ20Wばかり大きい。20W×72枚で1,400W強となるがパワコンの発電表示を眺めているとやはり5%から10%位は多めに表示されるんでその差は納得できるな。角度差は比較しようがないんでこれも含めてとしておこう。
パネル容量あたりの発電効率
拡張後の3月26日、一日あたりの最高発電量は229kwでした。パネル容量が18.00kw+19.44kwで37.44kw、229kwを37.44kwで割ると6.1倍となり、一日発電量がパネル容量の6倍越えることが分かったんでまあいいかな。
屋根設置カナディアンソーラーも工事完了
屋根設置のカナディアンソーラーも設置工事が完了する。パワコン設置場所はブロック積み屋根付き壁面を前もって用意しておいた。いくら屋外用とはいうもののやっぱり良い環境で仕事をしてもらいたい。こちらはパネル過積載ではないんでどのくらい発電するか連携が待ち遠しいな。(2015/03/30)
屋根上のパネルです。こうやって見ると屋根の傾斜はほとんどなくフラットな感じである。
やっと屋根設置も連携完了です
年度末の繁忙期に軽微な変更認定を行ったせいで連携までに時間がかかってしまった。まあ、それでも4月28日に何とか連携が完了してくれた。