写真を撮ろうと思えば諸準備を

やはり写真を撮ろうと思えば心準備としての情報収集やらカメラの手配と失敗がないようにやっておきたい。で、私が行ったのはアッパーアンテロープキャニオンでした。ネットでキーワード“アンテロープキャニオン”&“写真”&“カメラ”で検索するとだいたい感じはつかめますんでどう撮るか考えます。ただ、ネット情報は個々の撮影コンディションもお持ちのカメラも同一ではないんで、最後は集めた情報を基に自分なりに決めてほしい。手持ちのアンテロープキャニオン写真撮りに留意すべきはつぎの3つくらいかな。

<その1> 内部はうす暗い
<その2> 三脚禁止(フォトツアーはOKみたい)
<その3> ほこり(砂塵)がいっぱい

内部はうす暗い

真っ暗ではありませんが決して明るくはないようです。そりゃあそうでしょうね、場所が場所なんだから。と、いうことはシャッタースピードが上がらない。手振れ対策が必要になります。当たり前だがストロボも禁止です。発光させると色彩ボロボロでここで写真を撮る価値がなくなってしまう。

アンテロープツアーは、バッグ禁止、三脚禁止

ツアーは一切のバッグ、リュック禁止であります。NoバッグNoバッグと言われました。ポーチもダメです。また、三脚もフォトツアー以外は持ち込めません。と、いう訳で必然的に手持ち撮影で乗り切ることになります。水は持たずに行ったがこれで問題なし。往復90分程度なので倒れることもない。人それぞれ体調が違うんで自分と相談して決めることだね。

内部は砂埃が舞ってます

砂埃は必ずあるんで、自分向けにはタオル、マスク、バンダナ等はあればあったで良いでしょう。私は、無防備でしたが無事帰還です。カメラも無防備でしたが問題なし。

無難に失敗なく撮るならiPhoneに決まり

現地ナバホのガイドもiPhoneでの撮り方を伝授してくれる。私も念のためにポケットにiPhoneを入れておいた。まあ、旅行中はいつもポケットにiPhoneを入れてますが。 何枚かはiPhoneでも撮りました。ただ、撮れるのは撮れてもそれが満足いくものかどうかはまた別の話と心得る。写真ポイントでガイドにカメラを渡すと上手に撮ってくれます。

アンテロープツアー写真撮り手ブレ対策

<その1> レンズは明るいもの必須
<その2> ISO感度は上げる
<その3> カメラは一眼推奨(レンズ交換が可能)

三脚がダメなんでその対策として、ISO感度を上げることでシャッタースピードを稼ぎたい。ISO感度を上げるとノイズがどうのこうという達人もあるようだが、手持ちで撮れる範囲のシャッタースピードなら無視していいだろう。プロでもカメラ道楽でもない一般旅行者の優先順位はブレのない写真を持ち帰ることだ。それでも心配なら前もってテストでもしておきましょう。

それぞれにお持ちのカメラは違うと思うので薄暗い場所を探し、感触を確かめておくことをお勧めする。私が持って行ったのは、Nikon D700 SIGMA 24mm F1.4 DG です。キャニオン内部での被写体距離はせいぜい数メートルから10メートルまでだ。よって、セドナとモニュメントバレー撮影用にズームのSIGMA24-105mmF4 DGもこの旅には持参したが役割分担でここでは使わないことにする。結果を見ても24mm程度のレンズがピッタンコのように思える。コンデジも持ってはいたがポケットふさがっちゃったんで車の中においていった。私のカメラも中古で買った古典機ですから画素数は今どきのコンデジやスマホに大負けしてます。そして、レンズの明るさは重要な機材要素で暗い場所での明るいレンズ使用は必須くらいに考えておこう。これでブレ量産したら大恥かいて帰国することになるわけだ。

さて、この機材でISOは思案結果として1600スタートにした。いきあたりばったりの構図とシャッター押すのに専念するため、フォーカス、シャッタースピード、絞りは当然自動です。ホワイトバランスは、情報どおり「曇り」を選択です。 さらに、画質モード、画質サイズはこの際カメラの最高値にセットする。RAW記録が可能であればRAWでも記録しておきたいね。ほとんど記録フォーマットはJPGと思うけど、圧縮が掛かると保存データは不可逆性となるので元データには一切手を加えないなど、その辺りの理解も必要と思われる。使用メモリーは書込みスピードに問題のないカメラメーカー推奨メモリーをセットしとけば遅延を心配することもないはずだ。

キャニオン内の根っこがひっかかっているところを過ぎるととかなり暗くなってシャッタースピードを遅く感じるようになった。この辺りはISO2000から3200まで順に上げてみた。それでもシャッタースピードは大して上がりません。これが現実の「暗さ」と思ってください。キャニオン最後の方は真上のしょぼい隙間しか撮れないので 入口からせっせとシャッター押して早めにいっぱい撮っておくことです。出口手前はまた少し明るさを取り戻します。

砂埃については、結果的に何にもしなかったがうす暗くせまい内部、なおかつツアー客であふれ返る状況下では、カメラへの砂埃がどうのこうのと言っている余裕はないなと感じた。実際、ツアー終了時のカメラを見てもほとんど砂埃なんて付着してなかった。単焦点レンズならズーム稼働部もないため好都合と言える。トラックでの行き帰りも膝上にカメラをおいていたが何ら問題はない。ただし、ガイドは内部の撮影ポイントで勢いよく砂を撒き上げるのでカメラへの注意だけはしておこう。また、レンズ保護用フィルターは値段的にも手頃と思われるんで装着しておきたい。コンデジはレンズ部分が出入りするので、砂がこの可動部分に入れば最悪撮影不能に陥り、予備機もなければ撃沈しょんぼり帰国とならないようリスクの高いコンデジは避けておこう。

この設定で、上部タイトル写真の撮影データはF2.8 SS1/30 という数値で撮れていた。一眼レフでの手ブレ限界シャッタースピードは、1/画角(焦点距離)らしい。まあ、相手は岩なんで動くことはないから注意するのは自分の脇をしっかりと締め、自分自身がぶれないように、かつシャッタースピードを落とさないよう注意することにつきる。シャッタースピードが落ちるとかならずブレ発生。暗所の手持ちはそんなもんです。小さいカメラのモニター上で良い色合いに見えてもパソコンに落とし拡大すると色目はともかくブレが見えるのがよくあるケース。現場で拡大してブレがないか確認するとよいが時間的に余裕もなかろう。手間でも前もって暗所でテストするのがよい。あと、いくら明るいレンズでも直近や絞り開放に近づくにつれ被写体深度が浅くなるんでできる限り距離をとるのがよいとは思うけど、あれこれ考えてる余裕なんてなかったな。

ツアー会社

ツアー会社は、Pageの街中にあるAntelope Slot Canyon Toursというところでした。水色のピックアップ4WD荷台に16人乗りで出発します。ぱっと見、16人も乗れるんかと思いますが片側8人づつ乗れちゃいました。

ツアー会社

ツアー出発時刻

私たちが予約した出発時刻は10時30分Page発でした。せっかく行くんだから欲を言えばプロの写真にあるようなどでかいビームが差し込んでほしいところだがこれは無理のようだ。

アッパーアンテロープキャニオン入口

やっと入口に到着。こんな感じでたくさんのツアー客が来ています。

アンテロープキャニオン入口入口

アッパーアンテロープキャニオン内部写真

入口近くの写真です。入口近くはまだ明るいんでSS1/60 F4で撮れている。

アンテロープキャニオン

アンテロープキャニオン

次はちょうど最後尾で人がとぎれ絶好のシャッターチャンスで底から天まで入った。

アンテロープキャニオン

ガイドが豪快に砂を撒き上げる

でっかくはないものの運良くビームにお目にかかれた。すかさずガイドは写真のように砂をすくって上に撒き上げる。ちょうど手前にフォトツアーのグループが三脚を立てての撮影中でした。なのでビーム周辺は人払いがしてある。これでSS 1/25 F2.5となり、SSが下がって来た。奥へ進むほど暗さが増している。

こちらは同じ場所で慌てて iPhone SE で撮ったものです。こちらのほうが実際に人の目で見た感じに近いけどね。F値は2.2だから開放になってます。D700とiPhone SEの画素数はほぼ同等の12Mピクセルですが取得光量は格段に差が出ます。焦点距離は35mm換算29mmなんで、やはり24mm〜30mm位で狙うのが良さげじゃないかな。

ISO1600 F1.4でもシャッタースピードは1/20~25程度、F値2.5ですね。

次はハートの形に見える撮影スポットです。

次写真で左に写ってる人はガイド氏であります。ちょうど砂を手前の岩上へたっぷりと投げ上げた後です。

次の写真は、流されて来た木の根っこが隙間に引っかかっているのをガイドがLEDライトで照らし見せてくれた。LEDで照らすと感動しない色彩になってしまう。

次は、ISO感度3200まで上げたものです。元データは結構明るいものとなったんで明度を落としコントラストを上げてみた。それでもシャッタースピードは1/10なんでやはりブレが気になるかな。素人にはしんどい被写体でございます。駆け足の手持ち撮影ですのでこんなもんです。

ど真ん中付近に光線が入ったからなのか一番シャッタースピードが早いし、F値も5まで絞れている。

実際に行った後から言えることだが間もなく出口が近づいてきます。

手振れのサンプル

ISO感度を2500まで上げてもF値1.4と絞り開放で、さらにシャッタースピードも1/3と遅くなり手持ちではダメですね。サンプル画像は明るく見えてますが木の根っこ辺りはここまで暗くなります。コンデジのレンズはほとんどF3〜5位と思われるんでISO感度は迷わず上げることですね。

手振れサンプル

後から思うISO感度とシャッター優先

後からこうやって見るとISO感度1600でシャッタースピードは、だいたい1/25近辺とこのレンズの手ブレ限界付近が多いです。これなら余裕をみてISO感度2400スタートくらいのほうがシャッタースピードや被写体深度向上によかった気がする。さらに、やってないので撮影写真はないがISO感度自動にして、シャッタースピードを1/60〜1/100固定のシャッタースピード優先で撮るってのも良さげかも知れない。これなら手持ちブレはまず出ないだろう。

帰りのトラックから見た後方の様子

アンテロープキャニオン帰りのトラック