既存のウォシュレットは平成6年当時のJα TCF271

既存のウォシュレットは平成6年新築時のTCF271、便器はCZ724系でした。交換に当たっては業者に頼むかDIYかと思案しましたが、技術的には問題なさそうなのでこの際DIYでやっちゃいました。(写真:取り外した旧ウォシュレットとタンク)

取り外した旧ウォシュレット

既存ウォシュレットから新製品への交換情報を集める

ネット上で既存の便器型番から新調可能な便器型番を探しました。有難いことに既存便器のCZ724型は排水芯が200mmであったため、排水芯の変更はしなくても良いことが確認できた。ただし、排水管の立ち上げ説明は床面から60mmとなっており、旧便器は現状40mmの立ち上げで施工されているとのことである。実際に取り外すまでは現状確認ができないため、ネット上に情報が転がってないか検索すると1件ヒットでした。結果はTOTOの場合、立ち上げ40mmであっても流用可能と書込みされている。大げさな加工はこの際したくないので便器発注時点では他の部品発注はしないでおく。もう一つ確認事項が排水パイプ径である。100mmか75mmかであるが点検口から確認できたのは100mm径でした。

新ウォシュレットのモデルを決める

だいたい現状が確認できたので新規調達モデルを決めます。メーカーはTOTOでタンク式手洗い有りの組み合わせ便器としてシンプルなピュアレストQRを選びました。便器SH232B、手洗い有りタンクSH233BA、ウォシュレットTCF6622でネット発注しました。重さは便器が一番重く単体で25kg位有ります。

配達されたウォシュレット一式

クッションフロアの発注

クッションフロアは近場のホームセンターにも切り売り販売があったが、ウォシュレット同様これもネットからリリカラ製品を注文した。専門業者が専用カッターでカッティングした方が端が真っ直ぐで使いやすかろうという思いもありました。この荷姿は紙芯に巻いた筒状形態で配送されます。幅が1800mm物を1800mm購入した。半分余りますがもう一ヶ所のトイレもいずれ交換するかもなので保管して置きます。

旧ウォシュレットを取り外す

ウォシュレットの取り外しに特殊な道具はいりません。基本、プラナットを手で回して外します。タンクの取付けは金属ナットであったためレンチを使う。ウォシュレットの吸水管等の取り外しはスパナかモンキーレンチ等が必要です。(写真:タンクとウォシュレットを取り外し残った便器)

タンクとウォシュレットを取り外したところ

便器も取り外し完了

便器も取り外しが完了しました。便器はビス止めのためドライバーが必要です。クッションフロアにはくっきりと便器の跡形が残っていますね。立ち上げ部分にゴムパッキンが被せてあります。

便器取り外し完了

既存立ち上げは40mm

ゴムパッキンを外し、立ち上げ部分を計ると情報どおり立ち上げ40mmのようです。また、ご覧のとおり排水管とゴムパッキンの接続は非硬化パテが使ってありました。

既存立ち上げ排水管

クッションフロアを剥がす

クッションフロアを力ずくで引っぱり剥がして行きます。結構な力が必要でした。やはり剥がし残りができるのでスクレイパーできれいに削ぎ取ります。ホームセンターで替え刃式のスクレイパーPRO-200なるものを買って用意しました。使い心地は非常に良く、きれいに残片を削いでくれます。

クッションフロア剥がし

クッションフロアの貼付け

クッションフロアを専用ボンドで貼付けます。使用したボンドはセメダインのクッションフロア用CL-7Nという水系のNET.1kgものがホームセンターにあったのでこれにした。それとボンドの塗り広げようにクシ目ゴテなるものが必要です。実際のところはクッションフロアの寸法合わせと切り取りに時間を費やしました。直角切りだと簡単ですが収納やらドア化粧枠などの細かい出っ張り部分の計測切り込みが大変だった。時間を費やしたこともあってほぼ隙間なく貼り上がりました。排水管の丸い切り抜きはサークルカッターが便利です。これは以前からの手持ち品が役立ちました。

クッションフロア貼付け

排水ソケット及び便器取付け用下穴開け

排水ソケットと便器の取付け用に下穴を開けてPCプラグを打込みます。床材はALC上に10mmのモルタル塗りなのでドリルで下穴を開けてアンカーとなるPCプラグを打込んでおきます。

便器取付け下穴開け

排水ソケット内側

排水ソケットの内側はこんな感じです。一番外側部分が100mm径排水管用で100mm排水管の外側に被せる接続となります。施工手順ではここに接着剤を塗布することになっていますが自己責任で非硬化パテ詰め施工とします。ちょうど75mm径と100mm径の隙間にパテ充填となります。

排水ソケット内側

排水ソケットの取付け

それでは排水ソケットを取付けて行きますが3ヶ所をネジ止めするだけとなります。

排水管と排水ソケット

給水止水栓の取付け

既存の止水栓が流用できれば交換しなくてもいいようなものですが、ウォシュレットへの給水接続径が違ったので添付止水栓と交換します。便器やタンクを取付る前の作業が行いやすい状態の時に交換しておきます。もちろん交換時は水道の元栓を忘れずに閉めてから行います。新止水栓も最初は栓開放となってますので閉めておきましょう。
さて、旧止水栓の取り外しですが年数が経つとかなり硬くなっておりました。ウォーターポンププライヤーで掴んで回したのですがよくある空転したため手間取りました。おまけに回ったと思ったら継ぎ足しソケットが壁中にかませてあり、ソケットごと一緒に外れてきました。継ぎ足しソケットの新品予備など当然ながら用意してないのでこれも分離しないといけなくなった。継ぎ足しソケットは内側に六角レンチを入れて回す作りであるが、大きめソケット用六角レンチが手持ちでないため、レンチ2つで力任せに回して分離した。
この止水栓の下にウォシュレット添付の分岐栓を取付けます。

給水止水栓

便器取付け

便器は排水ソケットに合わせて置くだけですっぽりとはまります。あとはネジ止めするだけでOKですが、すべてドライバーで手締めします。

タンク取付け

タンクの取付けも下部2本のネジにプラナットを手締めするだけです。その後、水洗レバーを取付け上部に手洗いボールを載せて完了します。このような工程はスムーズに進みます。

タンク取付け

分岐栓にタンク給水管を接続

分岐栓にタンク給水管を接続

ウォシュレットの取付け

ウォシュレット自体の取付けはいたって簡単で、便器にマウントベースなるものを取付け、ウォシュレットを前方からベースの溝に合わせて差し込むだけで完了します。その後、給水管の接続を行ったあと止水栓を開放し、電源コードをコンセントに差し込んで終わりです。アース線も付いてますのでコンセントのアース端子に接続しておきましょう。念のために給水管周りの漏水チェックもしておきます。

ウォシュレット取付け

DIY後記

施工が残暑厳しい9月あたまであったため、汗だくびっしょりの工事でした。予定ではトイレ使用の少ない平日1日で完了させるつもりであったが、暑さとクッションフロアの寸法合わせに時間を費やしたため、1日目は10時にスタートし、夕方5時に便器取付けまでとなった。2日目は9時にタンク取付けからスタートし、2時間で終了した。

新ウォシュレットの使用感としては、脱臭機能が抜群すばらしいですね。いやな匂いをまったく感じません。また、大小使い分けの節水洗浄もお気に入りです。床のクッションフロアも隙間なくきれいに貼れたので気持ちがいいです。